望んではないけどコーヒーが酸化してしまうことがあります。また、買ったものの全然好みに合わなくて消費できない、ということもたまにはあります。ともかくそのままではとても飲めなくて処理に困っているコーヒー。捨てるのも忍びない。余ったコーヒーを捨てずに活用してみましょう!
良質の酸味?酸化?見分け方
「酸っぱい珈琲が苦手です」というセリフはめっちゃ聞きますが、みなさんが言う酸っぱいは本当に全部同じ意味なのでしょうか?酸化(劣化)による酸っぱさは、いわゆる”腐りかけ”みたいなニュアンスで体が生命維持的に拒否しているやつ。良質の酸味は果物に感じるような酸味。例えば桃やりんごにも酸味はありますが、拒否反応は出ないですよね。嫌いな人を除いては。でも酸化による酸味は多くの人が拒否したくなる酸味です。
大量生産の豆は疑うべし
酸化を疑うとても簡単な方法としては、「大手に売ってる豆は疑う」です。あまりはっきり書くと訴えられそうなので書きませんが、大手というよりは「大量生産をしている豆は疑う」ということです。
ちなみにですが、当店ひでふく珈琲では、注文を頂いてからの焙煎でどんなに長くても焙煎から1週間以上開くことはありません。そして美味しく飲める賞味期限は1ヶ月としています。それも密閉環境や冷凍庫を活用した場合で、です。
超大量に生産している店の豆でも新鮮な豆に当たる確率もあるでしょう。しかしそうではない確率もある。どんなに良い包装をしていても新鮮さは失われます。「大手だから安心」なんて思っていても普通に酸化を感じるものは結構あります。
淹れている時も分かる
新鮮な豆はお湯を入れるとガスと含んでいるためふっくら膨らみます。
これが古い豆になると膨らみもせず、その分お湯の落ちるスピードが遅くなって「べっとりとした抽出」になります。毎日淹れていれば蒸らした時点で嫌な予感がします(笑)
深煎りより中煎りのほうが酸味が出やすい
浅煎りや中煎りは焙煎してからの味の変化が大きく、最高に美味しい時を過ぎたら酸味が出やすくなってしまいます。水分が抜けきれてない分酸化しやすいという感じ。イメージ的には生の果物はカビが生えやすいけど、干した果物は腐りにくい、みたいな感じ。全然違うんだけど、水分を含むとカビっぽくなる感じは分かりますよね。浅煎りや中煎りは深煎りに比べて水分量が多いので、味の変化も大きくなるわけです。
ちなみに当店では中煎りはイルガチャフイG2がありますが、やはりイルガも味の変化は本当に大きいです。特に最初の10日間は昨日と今日で随分違ってしまいます。その味変化を楽しむのも醍醐味かもしれませんが、酸化になる前には飲みきりたいものです。
▽ひでふくブログ▽
幸せの甘み エチオピア イルガチェフェの特徴について
余ったコーヒーを消費する対策
では、そんなど消費に苦しむコーヒーの使い方をいくつか紹介します!
対策1 コクのある豆とブレンドにしてみる
ちょっとした酸化ならこれでなんとかなります。他の豆と混ぜる。ブレンドにして誤魔化してるんじゃないか!と思うでしょうけど、その通りです!この時、コクのある豆の方を多めにブレンドします。オススメは東ティモールあたり。ブラジルサントスもミルキーで良いかも。しかし酸化が進み過ぎたものには厳しいかも。
対策2 アイスコーヒーにしてみる
これは酸化したコーヒーではなく、酸味があるけど苦手だった場合。キリマンジャロとかは酸味が得意な豆なので苦手な人は苦手かもしれません。でもうっかり買ってしまった。そんなときはアイスコーヒーにしてみると酸味が和らぎます。雑な言い方をするなら冷まして誤魔化すって感じ(笑】なんとなく分かるでしょうか?良い風に言うと酸味のあるコーヒーはアイスにすると爽やかにキレのある味になって美味しいです。アイスなら美味しいってことがあるかもしれません。
対策3 コーヒーゼリーにしてみる
私が最も頻繁に行っている方法です。酸化したものでも軽ければ使える方法です。以下作り方です。
まず、8gのゼラチンを大さじ2杯の水で溶かして冷蔵庫に20分以上冷やします。20分経ったら、40g前後の砂糖とゼラチンを混ぜておきます。 余ったコーヒーとコクのあるコーヒーを半分ずつブレンドします。15gずつ合計30gのブレンドで話を進めましょう。それを350〜400mlのお湯出コーヒーをつくります。 コーヒーが熱いうちに、ゼラチン・砂糖と混ぜます。ゆっくりゼラチンを溶かしながら混ぜていく感じ。 ボウルを氷水につけながら混ぜ粗熱を取り、ゼリー用グラス(なんでもいいんだけど)に分けます。私はだいたい4等分しています。 冷蔵庫に入れて固めて完成!フレッシュミルクなんかと一緒にいただきま〜す!
この方法ではコーヒーの酸味なんて忘れて、完全に美味しいコーヒーゼリーにありつけます。
消臭剤を作る
完全に酸化しきってどう誤魔化しても口に入れられないレベルであれば、是非消臭剤として使ってみてください。酸っぱいコーヒーだって靴箱に入れておけば結構良い働きをします。用意するものはドリッパー(100均)、テープのみ。テープは取れにくいのでマスキングテープがおすすめです。
適量入れて餃子のようにテープを止めるだけで完成です。靴箱でも、トイレでもどこでもひっそりと入れておいてください。次に開けた時にほんのりコーヒーの良い香りがします。
コーヒーも生鮮食品である
なぜだか忘れがちな事実です。コーヒーは生鮮食品。特に焙煎したあとは、期を逃せば普通に劣化し酸化します。密封して冷凍庫に入れておけばその生命は伸びますが、やはり期を逃せば劣化です。なるべく早めに消費して、無駄にならないように!でも、もしもうっかり期間が過ぎてしまったらこれらの方法を是非試してみてください。
ひでふく珈琲は新鮮な焙煎豆をお届けします
少量焙煎だからこそなし得る新鮮な珈琲販売。ひでふく珈琲では必ず新鮮な珈琲をお届けします。豆でご注文頂いた場合は、そのまま送ることができるので本当に新鮮な豆を提供することができます。粉の場合は焙煎日から2〜3日は頂きますが、それでも新鮮さは確実です!是非新鮮焙煎コーヒーをお試しください。
▽ご注文はひでふく珈琲販売サイトからお願いします▽
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