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手網焙煎をやってみると珈琲への色々な理解が深まって味まで分かるようになってくる

珈琲焙煎似使う手網 珈琲焙煎・煎れ方

焙煎方法の違い

直火焙煎

手網焙煎はこれになりますが、言葉の通り直火で豆に火力を与える方式です。最も再現性が得られにくい方法です。つまり全く同じように再現するためには周りの環境の影響を受けすぎるということです。火加減もそうですし、換気状態や窓の開閉状態、気温に大きく影響を受けてしまいます。その代わり、豆の個性を活かせるのが楽しいポイントです。

半熱風式焙煎

直火焙煎とよく似ていますが、豆が入ってる部分が網状ではないので直接火のエネルギーを受けることはありません。味も良く直火よりも再現性の高い焙煎ができます。手網ではなく鍋焙煎はこれに近い焙煎になります。

熱風式焙煎

熱風を豆に与えて焙煎する方法です。コントロールしやすく様々な焙煎ができます。再現性はバッチリです。豆の個性は上の2つに比べると出しにくいと言われていますが、普通に業務用で使用しているプロは多いです。

手網焙煎のメリット

最も簡単に始めることができる

直火焙煎方式に分類される手網焙煎は、低価格で簡単に始められるのが最大のメリットです。珈琲が好きなら1度は経験してみてほしい方法です。私は初めて自分の焙煎豆を飲んだ時、美味しすぎてそれまで何を飲んでいたんだろうとすら思いました。そこから珈琲への味への理解が一気に進んだのです。

楽しい

単純に楽しいです。焙煎には100gで15分程度かかりますが、その間に色々なことが起こります。色が変わり、匂いが生まれ、パチパチと音がして、煙がでてきて、ツヤが生まれる。この過程が本当に楽しいです。タイマーをかけながら火加減を調整しつつ焙煎をしますが、記録通りにできても、うまくいかなくても楽しいです。

部屋中に漂う香りが格別

これは私が焙煎をやめられない一つの理由ですが、焙煎の時の香りは挽いたときの香りとはまた全然違います。1つ目がメイラード反応のときにでてくる甘い匂い。トーストを焼いた時の良い香りみたいな類のものです。もう一つが焙煎終盤に現れるキャラメルのような香り。これも甘めの匂い。珈琲の焙煎所の近くに住んでいる人は必ずや経験したことのある香りです。これが最高の幸せ感です。

味の変化を捉えやすくなる

焙煎してから確実に新鮮なものをいただけるようになります。私は最低2日は置きますが、2日後に飲んでいるコーヒーは確実に2日前に焙煎したものなのです。当たりまえなのですが、店で買うと確実ではないじゃないですか・・・?いや、嘘を言ってるとは言いません。私も普通に買いますし。ただ、確実に新鮮なのです。そして、そこから毎日そのコーヒーの味の変化を知ることができます。香り高いコーヒー奈良なおさら日々の変化はすごいです。2週間程度は本当に味が違ってきます。これを楽しめるのは自家焙煎ならではです。

とにかく新鮮

焙煎したての新鮮さもそうなのですが、生豆で購入すると長く保存ができます。飲みたい分焙煎をして2週間程度で飲む、というサイクルで消費していくと常に美味しい珈琲をいただけるわけです。焙煎した豆は置いておくとどうしても劣化してしまいますので、めんどうだけど焙煎する大きなメリットの1つです。

香ばしい

味の話ですが、手網焙煎では、全体的にナッツのような香ばしい味わいになります。香ばしさが好きな方には最適です。パンを焼いたようなそんな独特の香ばしさが生まれます。

手網焙煎のデメリット

これは現代人にはキツイのかな。私は無心になれて好きだけど、暇があれば何かをしていたい方には一言「暇」です。要するに退屈なのです。個人的にはたまにはそんな時間は頭にとって必要だと思っていますが、そんな暇があれば何かをしていたい!という人は多い気がします。

光熱費がかかる

近年、光熱費は上がっていますからね。ちょっと辛いですね。ガス代の方が少し安いのでうちみたいにガスでできるといいけど、台所が使えない場合はカセットコンロということになってそのガズ缶を買わないといけないし、電気式のものなら電気代がかかります。家計を圧迫するかもしれません。

力がいるし腰が痛い

手網を振り続ける必要があるので、疲労が伴います。トレーニングだと思って取り組むのも良いかとお思います。無心にはなれます(笑)後は立ちっぱなしって腰に響く。かといって座ってやるのもしんどい。15分歩くより15分立ってる方がきつかったりしますよね。私は片足を椅子に乗せて間接的に腰に負担がかからないように調整しています。この辺は工夫できます。

チャフ(皮)が飛ぶので掃除が大変

これは結構めんどうな問題かもしれません。ものすごくチャフ(コーヒー豆の皮)が飛びます。掃除が本当にめんどくさい。そして落ちるだけではなく”舞う”ので上の方の掃除も大変です。

少し脱線しますが、私は掃除を楽にするため色々工夫をしています。まずはものをあまり置かない。置いても焙煎のときにはしまえるようにしてあります。でも逆に考えると台所は常に清潔を保つことができるので、私にとっては好都合です。

すぐに飲めない

飲んでもいいんですけど、私的に2〜3日は置いたほうがやはり美味しくて、焙煎したてがお好きな方はすぐに飲めます!ただ、飲んでみてやはり日数置きたい人は、飲みたい数日前に焙煎しなければなりません。

おすすめのお手軽焙煎機 

和平フレイズ煎り器

とはいえ、やってみないとハマるかどうかもわかりませんよね。そんな方には50g程度の少量から経験できる焙煎機を紹介します。

これは実は厳密には直火方式ではなく、どちらかと言うと半熱風に近いのかもしれませんが、コンパクトさと気軽さが最高です。888円も嬉しいですね。蓋をしっかり固定すればひっくり返して直火焙煎もできます。本当はだめなのかもしれませんが・・・でも経験してみるにはぴったりな焙煎機かと思います。珈琲の焙煎にはまらなくてもゴマを煎ったりもできますので、何かと使えます。

マルカの焙煎機

珈琲焙煎似使う手網
珈琲焙煎似使う手網

これは今でも私が愛用しているものです。この手網のメリットは表簡単にひっくり返せるところ。握っているだけで蓋が開く心配がない。デメリットはほとんど有りませんが、強いて言うなら、柄と網の部分を固定している釘が出てきやすいので、定期的に打ち込んだほうが良いという点くらいでしょうか。とにかく手網焙煎ならこれ一択です。相当探したけど手網でこれ以上のものはおそらくないでしょう。

ひでふく珈琲では豆によって手網焙煎という方法を選択しています。様子はYou Tubeにて配信しています。

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