コーヒー焙煎でカセットコンロを使用している方は多いと思います。業務用のガスがある方は問題ないだろうけど持っていない人は多いだろうし、かといって家庭用のガスコンロでは安全装置で火は小さくなる。ガス代コスト面を考えてもカセットコンロはほぼ同じコストなので決して悪くない選択だとは思いますが、デメリットももちろんあり、焙煎時には困ることもしばしば。そんなお悩み解決法を悩み別に解説していきます!
途中でカセットボンベが切れたら・・・という心配
A.カセットコンロは2つあれば最高
最も確実なのはカセットコンロを2つ用意すること。カセットボンベを交換していると一旦火が消えてしまうのは焙煎時には致命的です。できれば同じメーカーの似たようなものを用意すると火加減も同じ感覚で調整できる。切れそうなボンベを使い切っても、もうひとつのコンロをスタンバイしておけば火力をキープしながら入れ替えができます。そして、もしもカセットコンロが壊れた際にも安心です。
A.使い切らない
解決策と呼べるか分かりませんが、使い切らないのも手です。少しずつ残ったボンベが何個も残ってしまうけど・・・もしご家庭で鍋などでボンベを使用するのであれば、そちらへ回せばノープロブレム。焙煎時にはなくなりそうにもない量のボンベを使用すると確実ですよね。
遠火と近火の問題
焙煎環境を2つ用意する
以前にこのブログ記事で遠火をやっている訳を書きました。→遠火で焙煎する、その訳は!?再現性のある焙煎の実現のために!!!
本来であれば全てを遠火でやりたいんだけど、遠火の強火で強火の時間が長いと当然ボンベは早くなくなります。そして寒い時期には特に気化によりボンベの残量は十分なのに火が弱くなることもある・・・そこで考えたのは2パターンの距離環境を用意すること。下の写真のように近火と遠火どちらもできるようにしておく!
私は遠火でやりたいのは、簡単に言うとムラを無くすためです。もちろん再現性も得られやすいのですが、1番はやはり焼きムラをなくしたい。使っている自動焙煎機は「普通に使ってもムラはできない」とのことなのですが、個人的にはやはり遠火に勝るものはなし!といった感覚です。近くてもきれいはきれいだけどやはり遠火のほうが同じ量ならムラは少ない。ましてや豆の量が増えるとなおさらムラの原因になったりします。
しかしコストを考えるなら断然近火。量と焙煎度合によっては近火も悪くない。そして近火もできたほうが気化で弱火になった時の心配もない。ということで2つの距離を用意したわけです。ちなみに近火でもいいかなと思えるシチュエーションは、少量で豆が同一で深煎りである場合です。
手網は厳しいかもしれない
手網焙煎の場合、カセットコンロはやや厳しいかもしれません。完全にご自分用奈良大丈夫なのですが販売したいという本格派を目指すならやはり安定した強火を提供してくれるモノの方が良いと思います。つまりカセットコンロだと安定した強火が一定時間提供されない可能性がどうしてもあるからです。豆の種類と量によりますが、強火でここぞ!というときに焙煎したいタイミングで火力が得られないと思ったような焙煎にはなりません。近火にすれば良いと言われそうですが、安定しない火力で上下の距離を適宜調整しながら安定した焙煎を行うのは結構スゴ技です。200gとかになってくると結構な火力が必要になります。もしガス栓を自由に抜き差しできる環境があるのであれば、ガスコンロをおすすめしたい!※都市ガス、プロパン間違えないように!
もちろん家庭にあるガスコンロでもいいけど、掃除面と火力の安全装置でどうしても勝手に火力が弱くなってしまうので、勝手に弱くならないものがいいです。
勝手に弱火になる
冬で気温が低下すると、火力が勝手に弱くなることがあります。これホンマに困る。
正規品を使う
よくあるのが安いボンベを使っているパターン。イワタニ製品のコンロを使うならイワタニのボンベをつかうべし!特に遠火で強火にしたい場合。ほんとはいかなる状況であってもメーカーに合ったやつを使うべきなのは皆知っている。。。だが、現実は・・・ですよね。
部屋をあったかくする
気化で火が弱くなっている場合、部屋の気温が低いことが原因になる場合があるので部屋を暖かくするとグッドです。
やはりコンロ2つは最強
長く使用するとボンベがひんやりしてるときがあります。これも弱火の原因。なので2つ並べといて途中で入れ替えれば弱火にならずに済みます。それにしてもなんかカセットコンロも高くなってません!?昔はイワタニ新品でも3000円くらいの印象だったけど今は1000円くらい値上がりいているような気がする。これもインフレの賜物か。
でもね、災害も多いし、先ほどもちらっと書いたけどガス栓のガスを使用するのとあまりコストは変わらないらしいのですよ。
そう思うと、カセットコンロは2つあっても困らない!特に焙煎をする人は絶対に使うわけなんだから持っていて損はないはず。使わなくても寿命はあるらしいので普段使わない人は2つは不要かもしれませんが・・・
色々なカセットコンロがある
こてこてイワタニ大好き
個人的にはやはりイワタニのコンロが好き。
違うメーカーで−1000円くらいのものも多いのですが、国産でカセットコンロといえば!のバリューに負けてしまう(笑)いや、でもやはり確実だとは思います。これは想像ですが、他のメーカーのボンベを作ってる会社は本来推奨されていないけれど、テストする時にイワタニコンロでテストしてると思うんですよね。なぜなら「カセットコンロといえばイワタニ」だからです(笑)
2口のものもある!
2口ってのもあります。
私は環境的にバラバラの方が良かったのでバラバラにしましたが、カセットコンロを固定の場所で使うような環境であれば2口も選択肢としてありかと思います。
ちなみにデザイン性で選ぶならアラジンの2口カセットコンロもあります。
かわいい!
キャンプ用はコンパクト
シンプル設計でお求めやすい。場所を取りたくない人はこれもありかも。焙煎機の形状によりますけどね。たいていコンロの五徳にはめ込むものも多いのでその場合は適していないですよね。でも、独立して使うならありかも。
コスト重視ならアイリスオーヤマカセットコンロ
知名度やレビューでの火力を総合的に判断したらアイリスオーヤマのコンロも良さそうです。
本体はイワタニより1000円ほど安くなっています。そしてデザインもかっこいい。どの色もインテリアに馴染むかっこよさです。
カセットボンベ代 VS ガス代
先に答えだけ書きますとカセットボンベでもコスト面はガス代と変わらないとのこと。基本料金がない分、何なら安いかもしれないくらいだそうです。なのでガスコストはあまり考えずに環境都合で決めると良いと思います。
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